映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: AIT2010-14/HI2010-14
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記憶質感と好ましい粒状性について(ITS画像処理,映像メディア,視覚および一般)
谷口 昌志川口 真由子青木 直和小林 裕幸
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抄録

写真にノイズを加えると,その写真に対する好ましさが向上する絵柄があることは知られている.ノイズ付加による好ましさの向上の理由として,「記憶質感」というものを提案する.「記憶質感」とは我々が物体を思い浮かべた時にその物が持つ質感のことである.本研究では,ノイズを付加した画像を用いて,人が物体を見たときに実際に感じる質感と,記憶質感との間にどのような違いがあるかを検討した.対象物として自然物と人工物,つるつるした物からざらざらした物まで様々な質感の物体を選び主観評価実験を行った.その結果,いくつかの対象物において記憶質感は実際の質感を打ち消すという傾向が見られた.

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© 2010 一般社団法人 映像情報メディア学会
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