抄録
カメラを用いた仮想物体とのインタラクションに際してはレイテンシが存在し,これを補償しなければ身体動作と仮想物体の完全な同期をとることは出来ない.従来の手法では予測フィルタによってレイテンシを補償し,性能向上のためにはその予測フィルタのアルゴリズムに着目するものがほとんどであった.それに対し,本研究ではカメラのフレームレートに着目した.これを上げることで,撮影後のレイテンシを減らし,また予測フィルタの追従性を向上させることができる.その結果として,身体動作の予測精度を向上させ,同期精度の向上を実現した.