抄録
この論文では,ランダム粗面に沿う電磁界を近似表現式で表現できることを示している.筆者らによって提案された電力補正αと距離のべき数βを使用した電磁界の近似式では,粗面上の電磁界分布によってαとβが決定される.これら2つのパラメータは電磁界強度に関係し,また電磁界強度は粗面の形状に強く関係している.そのため,αとβは粗面形状に関係する相関長(cl)と高さの標準偏差(dv)の2つのパラメータとも関係していることが分かる.本論文では,αに対する近似式を粗面パラメータであるclとduを使って表現し,その手法を用いることで複雑な電磁界の計算を省くことができることを示している.