医療情報学
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原著-研究速報
二次医療圏域における自院外来患者の受診動向予測について
中村 敦
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2012 年 32 巻 4 号 p. 189-196

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抄録
 【緒論】当院は,病床数373床の急性期病院で小児医療ならびに周産期医療には力を入れている.近年,近隣の急性期病院で小児科・産婦人科が閉鎖され当院の重要度が増してきた.
 【目的】自院の医療供給計画策定のために,他の病院の移転等の影響や人口動態の変化を考慮した来院患者数予測を行った.
 【方法】自院の外来を受診した患者の現住所から地域メッシュ統計を利用した診療科別来院患者マップを作成した.また,ハフモデルを応用して他の大規模病院の移転等が自院の来院患者数に及ぼす影響を予測した.これに加え,二次医療圏域の人口推計を行い自院の来院患者数の動向を予測した.
 【結果】地域メッシュ統計の利用により,外来患者の動向について,直感的に理解しやすい資料の作成ができた.また,ハフモデルによる予測についても現実に近い結果が得られた.
 【結論】医療圏域内での他病院の移転等に伴う受診動向の変化については,ハフモデルを応用することで短期的な予測が可能となる.
 また,このような大きなイベントを伴わない場合,人口動態を考慮して地域全体での医療供給計画策定に当たって有効な資料を提供することができる.
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© 2012 一般社団法人 日本医療情報学会
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