映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: EID2010-26
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液相合成法により作製したY_3Al_5O_<12>:Ce蛍光体における合成・焼成過程でのCeの状態に関する研究(発光型/非発光型ディスプレイ合同研究会)
村川 琢郎大倉 央本間 徹生宮本 快暢大観 光徳
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抄録
液相合成法により作製したY_3Al_5O_<12>:Ce(YAG:Ce)蛍光体に関し、各過程(前駆体→大気焼成→還元焼成)におけるCeの状態をX-ray Absorption Fine Structure(XAFS)測定により解析した。その結果、前駆体中でCeは3価として存在するのに対し、大気中で焼成すると酸化されて4価となり、中間生成物であるY化合物から分離してアモルファス状態で存在していることが確認された。一方Euは大気中で焼成してもYサイトに3価として安定に存在する。以上より、各合成・焼成過程において、発光中心が母体内に取り込まれるか否かは、発光中心元素の酸化還元の活性度に強く依存すると考えられる。
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© 2011 一般社団法人 映像情報メディア学会
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