映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: EID2010-25
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電子スピン共鳴によるγ-AlON中二価マンガンの局所構造解析(発光型/非発光型ディスプレイ合同研究会)
北浦 守解 栄軍武田 隆史広崎 尚人大西 彰正佐々木 実
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抄録
酸窒化物蛍光体γ-AlON:Mn,MgにおけるMn^<2+>イオンの局所構造を調べるために,室温で電子スピン共鳴(ESR)測定を行った.ESRスペクトルにはMn^<2+>イオンに起因した6つのピークと5つのダブレット構造が現れる.前者と後者はそれぞれ許容遷移と禁制遷移に対応づけられる.そのESRスペクトルはMgAl_2O_4スピネル中のMn^<2+>イオンのそれとよく一致しており,4つの酸素に囲まれた格子位置をMn^<2+>イオンが占めると考えられる.ダブレット構造を生じさせる禁制遷移は立方構造からの対称性低下によって許容になるので,Mn^<2+>イオンの周りには何らかの歪みが生じていると考えられる.おそらく2種類のアニオンとAl空格子の存在がこれに関係すると思われる.
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© 2011 一般社団法人 映像情報メディア学会
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