抄録
本稿では,送信機にLED信号機,受信機に車載カメラを用いた路車間可視光通信に着目する.受信機にカメラを用いた場合,送受信機間の距離が離れることで撮影画像のピクセル数の減少やピントのずれなどが起こり,隣接するLEDが重なり合うことにより,画像上でLEDは"ボケ"て写るという問題が起こる.そのため,受信機側で輝度値を正しく認識できず,情報の誤り率が増加してしまう.本研究では,画像の"ボケ"は受信機のカメラの撮像面での影響によって引き起こされるものとして捉え,その影響を利用した信号検出法を提案する.