抄録
本論文では、筆者らの提案した1波モデルと2波モデルに補正を施した振幅補正値(α)と伝搬距離のオーダー(β)について,市街地伝搬でよく使用される秦式と比較することによって,提案する2値がどのように得られるかを推定する.まず,基本モデルとなる1波モデルと、2波モデルについて議論する.次に,基本となる1波モデルと2波モデルに補正を施した伝搬モデルを紹介する.最後に,2つのモデルに導入した振幅補正値と伝搬距離のオーダーを秦式と比較することによって,実際の地形にどのように関係しているかについて詳細に議論する.