抄録
定期的に内容が改訂された印刷文書の多くは,定型の下に一部の項目のみが変更されることが多く,旧版との変更点,相違点の自動検出が必要となる場合がある.その手法の1つとして,著者らは,文書を画像として扱い,画像マッチングと最長一致系列の抽出に基づいて類似文書を比較し,変更点を検出する手法を提案した.しかし,比較する文書は1段組みで図や表を含まないものに限定されており,それ以外の文書に対して適用することはできなかった.そのため本研究では,1段組み文書だけでなく,2段以上の段組みや表が入ったレイアウト構造の文書画像についても適用できるように改良し,実験によりほぼ所期の結果を得た.