抄録
空中像を形成するために,2面コーナーミラーに基づく反射型結像素子が報告されている.我々はLEDランプの空中結像を行う反射型結像素子として,LED向けの直交ミラーアレイ(CMA)を設計,製作し,これを用いて可視光と遠赤外線の同時収束による温かい空中表示を実現した.今回は、複数の熱源により遠赤外線を同時に収束した場合の3次元温度分布を明らかにした.CMAに対して距離方向で熱源を並べる場合は長い距離を温めることができ,横方向に並べた場合は熱がよく収束するためはっきりとした形を形成できることがわかった.