映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
セッションID: HI2014-36/3DIT2014-9
会議情報
色の分布特徴を利用した爪領域抽出法(視聴覚技術,ヒューマンインタフェースおよび一般)
藤嶋 教彰星野 聖
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
色情報のみを使用する方法ではカメラに反射光をあまり返さない角度の爪の領域を抽出することが困難である.著者らは,爪領域は周辺との色のばらつきが小さいという性質が解決の鍵であると考えた.そこで,本稿では色のばらつきを利用した爪領域の抽出方法を提案する.処理ではまず周辺画素との色の差を求める.そして,色の差が大きい画素を除去することで,肌の大部分を除去する.最後に閾値設定により領域抽出を行う.評価実験では被験者を日本人学生2名とし,前腕回旋角度と爪検出率の関係を調査し,従来手法と比較した.実験の結果,掌側が写る手画像の検出率が増加したことが確認でき,従来の手法よりも抽出可能な爪が増加したことも確認できた.よって,本手法の有効性が確認された.
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top