抄録
癌などの疾病の早期発見に利用される酵素結合免疫吸着法(ELISA)を超高感度化したデジタルELISA法が提案されている。デジタルELISAにおける蛍光観察を蛍光顕微鏡からCMOSイメージセンサによるコンタクトイメージングに変更し、蛍光反応チャンバーと蛍光フィルタを集積化することで装置の小型化を目指している。手のひらサイズの装置で実用的な性能を得るために励起光を除去する蛍光フィルタやCMOSイメージセンサの性能向上が必要である。金属隔壁を使用したマイクロピラー吸収フィルタの特性シミュレーションを行った結果、高効率に蛍光を取り出せることが示唆された。