映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: IST2015-49
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DMOSキャパシタを用いた3,300万画素、120Hz、14ビットCMOSイメージセンサの開発(イメージセンサおよび一般,2015 IISWとVLSIシンポジウムからの発表報告)
安江 俊夫北村 和也渡部 俊久島本 洋小杉 智彦渡辺 恭志青山 聡物井 誠Zhiheng WEI川人 祥二
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抄録
フルスペック8Kスーパーハイビジョンの実現に向け,3,300万画素,フレーム周波数120Hz,階調14ビットのCMOSイメージセンサを開発した.内蔵されるA/D変換回路は14ビットの精度と小面積の両立が要求されることから,単位面積当たりの容量の大きなデプレション型MOSキャパシタ(DMOS: Depletion mode MOS)を回路に使用した.一般に,DMOSの容量は入力電圧依存性を持ち,AD変換精度を悪化させる事が懸念される.そこで,不純物濃度の最適化により入力電圧依存性を抑制したDMOSを使用し,さらに分割容量型のD/A変換回路をサイクリックA/D変換回路に用いた.その結果,測定された微分非直線性(DNL: Differential Non Linearity)は+0.95/-0.80となり,フレーム周波数120Hzでの14ビット精度を実現した.本イメージセンサは同時に,画素部に90nmの微細な半導体製造プロセスを用いることにより,3.57V/lx-sの感度を実現した.
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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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