映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: BCT2015-10
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AMラジオ放送用送信アンテナ近傍の電磁界強度分布について(学生および若手発表,アンテナ伝搬における学生若手発表および一般)
小代 輝松田 成登大塚 信吾中嶋 徳正
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抄録

著者らはAMラジオ放送用送信アンテナ周辺の電磁波を活用したエナジーハーベスティング(環境発電)に取り組んでいる。この技術の効率的な運用のためには、レクテナの配置が重要である。本稿ではRKBラジオ(RKB毎日放送)の送信アンテナを対象に、その設置場所である和白干潟における電磁波の受信電力を理論式ならびに測定実験より評価した。受信電力の理論式にはフリスの伝達公式ならびに幾何光学に基づく直接波と反射波の合成波の式を利用した。測定実験では携帯型のスペクトラムアナライザを用いて受信電力を測定した。結果として、反射波の影響を取り入れた幾何光学的評価式が実験結果により近いが、両者には60[dBm]以上の差が見られた。また、干潟の上では周囲の障害物の影響が少なく、測定結果においても送信アンテナを中心として同心円状の電磁波強度分布が確認された。

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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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