映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: ME2015-48
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似顔絵自動生成システムにおける顔特徴点の誤抽出判定 : 主成分分析手法の利用(セッション2,学生研究発表会)
高 寧中村 友昭金子 正秀
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抄録

筆者らは,主成分分析を利用した似顔絵自動生成システムを開発してきている.顔特徴点の自動抽出を行う際に,撮影条件や個人毎の顔特徴の違いによって影響を受け,誤抽出を生じることがある.本論文では,主成分の統計的性質を利用し,各主成分が表す形状特徴と主成分得点の分布を調べることで,口部分の特徴点の誤抽出の有無を確率的に判定できるようにした.誤抽出と判定された場合について,抽出形状に極端な崩れがある場合と,部分的な崩れがある場合とに分けた上で,誤抽出箇所の特定を行う.更に,主成分を利用することによって,本人の特徴を反映した上での顔特徴点のずれの修正が可能となることを示す.実験により,従来手法では誤抽出判定が難しい顔画像に対して提案手法が有効であることを明らかにする.

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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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