抄録
計算機合成(CGH)ホログラムは,多くの手法が提案されており,高解像度で複雑なシーンの計算を行われている.我々はCGHの再現性を示すピーク信号対雑音比(PSNR)と明るさを示す回折効率で客観的に評価し,計算手法による画質の違いについて研究を行った.しかし,PSNRでは人間の認識と必ずしも一致しない場合が多いことが知られている.そこで,本研究では,PSNRより主観に近い評価が行える構造的類似度(SSIM)を用いて客観的画質評価を行い,フーリエ変換ホログラムの干渉縞に非線形変換を用いることによって,再生像の画質を制御時の画質評価を行った.