抄録
4K, 8K放送が本格的に始まろうとしている.しかしながら,家庭では,最適観視距離には届かない距離でテレビを見ているケースがほとんどである. 4K, 8Kがもたらす臨場感を享受してもらうためには,もっとテレビに近づいて見てもらう必要がある.本稿では,ネットリサーチで調査した家庭でのテレビ視聴状況を踏まえ,ユーザインタフェースの観点から, 4K, 8Kテレビを考察する.観視距離を近づけるための手段として,タッチインタフェースの可能性を,シミュレーション実験を通して探った.また,ジェスチャインタフェース,音声インタフェースについても検討した.