抄録
コプレーナ線路を用いた逆 Lアンテナによる無線電力伝送システムにおいて,コプレーナ線路内導体先端の面積を広げたモデルを提案し,設計周波数 2.45GHzで数値解析を行っている.長方形導体板の大きさ 48mm×54mm,アンテナ素子の高さ 1.03mm,送受信アンテナの間隔を 10mmとしたとき,送受信アンテナの |S11|が -10dB以下となる周波数帯域幅は 10MHzであり, 2.45GHzで |S21|は -0.107dB,電力伝送効率は 97.57%となった.また、送受信アンテナ間に位置ずれが生じた場合の電力伝送効率を従来のコプレーナ線路を用いたモデルと比較している。