抄録
プリント基板型モノポールアンテナに反射板と寄生素子を装荷した、広帯域、高利得モノポールアンテナを提案している。電磁界シミュレータを用いてアンテナの形状によるリターンロス、z軸方向の利得の関係を解明した。リターンロスが10dB以上である周波数帯域は2.31GHz~4.18GHz(57.5%)となっており、無線LAN、WiMAXの使用周波数帯である2.5GHz帯、3.5GHz帯2つの帯域を満たしている。また、リターンロスを満たす帯域でのz方向への利得は3.8dBi~10.4dBiとなっており、単方向の放射指向性を有している。提案アンテナは寄生素子の共振を利用することにより広帯域となっている。