映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
41.02 情報ディスプレイ
セッションID: IDY2017-1
会議情報

アーク3D表示と二眼式の奥行き知覚における不同視の影響
*粟田 陽光水科 晴樹陶山 史朗
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
左右眼に視力差がある不同視において,アーク3D表示が二眼式と比べて,奥行き知覚が良好にできることを明らかにした.二眼式立体表示では,片眼視力が0.2に減少した付近より知覚される奥行きが急激に低下し,片眼視力が0.1になると奥行きが知覚できなくなる.これに対して,アーク3D表示は,片眼視力が0.1になって二眼式では奥行きが知覚できなくなった場合でも十分に奥行きを知覚でき,さらに片眼視力が0.01になっても奥行き知覚が可能であることが分かった.以上,滑らかな運動視差をもつアーク3D表示について不同視の影響を評価し,このアーク3D表示の微小な運動視差が不同視における奥行き知覚に影響している可能性が示唆された.
著者関連情報
© 2017 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top