抄録
本稿では,全天球画像において高精度な特徴点追跡を可能にする手法を提案する.全天球画像は特有の歪みを持つため,そのまま特徴点抽出・追跡を行うのは難しい.著者らは以前に特徴点近傍を透視投影に変換し追跡する手法を提案したが,特徴点の抽出を全天球画像から行うため抽出に失敗することがあった.また,特徴点近傍パッチによる単なるテンプレートマッチングを行っていたため,撮影条件の違いによる被写体の変形には脆弱であった.提案手法では,まず全天球画像を投影した正20面体の各面から特徴点抽出することで,歪みの影響を受けない特徴点抽出を行う.次に,アフィン不変な局所特徴量であるASIFTを近傍パッチに導入することで,変形にロバストな追跡を可能とする.提案手法の有効性は,実験によって評価する.