草と緑
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芝生の世界―基礎から応用まで―
長沼 和夫
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2017 年 9 巻 p. 22-26

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抄録
芝生としては,イネ科の約40種類がその土地の気象や土壌条件・利用目的に合わせて使われている.牧草として利用が始まったが,現在ではスポーツの場としてや,修景や土壌被覆植物として新たな草種が育種され,芝生として利用されている.芝生はC3植物の寒地型芝生と,C4植物の暖地型芝生に分けられる.国内で利用されている寒地型芝生の主なものとしては,ゴルフ場のパッティンググリーンのクリーピングベントグラス,公園などの多目的の利用やサッカー場などのスポーツターフとしてケンタッキーブルーグラス・トールフェスク・ペレニアルライグラスなどがある.暖地型芝生としては,ノシバ(シバ)・コウライシバ(コウシュンシバ)・ティフトン(419)・センチピードグラス・セントオーガスチングラスなどが利用されている.シバは地際に成長点があり,草食動物の丹念な摂食にも成長点が失われることがない.葉は密に生じ葉身が上を向いているので,あらゆる方向の光を受け取り,蓄積して,動物の踏み付けにも良く耐える.肥料の要求度が低く,乾燥に強く,様々な環境への適応性が高い.繁殖力が旺盛で,裸地を良く被覆し,衰退しにくいなどの特性によって生き残り,芝生として利用されるようになった.
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© 2017 特定非営利活動法人緑地雑草科学研究所

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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