岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
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原著
嚢胞摘出後の顎骨欠損腔に対するハイドロキシアパタイト顆粒(アパセラムG®)の応用
福田 喜安斎藤 善広瀬川 清工藤 啓吾藤岡 幸雄
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1988 年 13 巻 2 号 p. 123-128

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抄録

5例の嚢胞摘出後の顎骨欠損部に対し, 旭光学社製の非吸収性生体活性ハイドロキシアパタイト・セラミックス顆粒(アパセラムG®)を応用し, その使用方法と臨床経過について検討を加えた。

その結果, 本顆粒の使用により, 術後の歯槽骨の形態が保持できた。また, 嚢胞腔内の膿汁貯溜例には, アパセラムを抗生剤溶液に浸漬した後に使用したところ, 術後の感染例はなかった。術後12~15ヵ月の経過観察期間ではあるが, 患者は補綴物を装用でき, また, 術創の異常経過もみられていない。

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1988 岩手医科大学歯学会
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