岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
Print ISSN : 0385-1311
ISSN-L : 0385-1311
症例報告
両側の閉鎖動脈が外腸骨動脈から分枝する破格例について
飯田 就一坂倉 康則石関 清人立花 民子普和 良吉名和 橙黄雄
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 7 巻 1 号 p. 84-88

詳細
抄録

岩手医科大学歯学部における1981年度解剖実習において, 左閉鎖動脈が外腸骨動脈本幹から直接分枝し, 右側では閉鎖動脈が下腹壁動脈と共同幹を形成して外腸骨動脈から分枝し, いずれも内腸骨動脈との連絡がみられない破格例に遭遇した。本例は慢性肺不全で死亡した57歳の日本人男性屍体の両側にみられたものである。閉鎖動脈の起始状態については, 古くから多くの報告があるが, 外腸骨動脈本幹より直接分枝する例はきわめて稀で, 本邦では20例目である。また, 本例と同様な型で左右両側に閉鎖動脈の起始異常をみる報告は塚本の1例あるのみである。本例の左閉鎖動脈および右閉鎖動脈の起始はそれぞれ塚本の図14および図15に相当するものと考えられる。

著者関連情報
1982 岩手医科大学歯学会
前の記事 次の記事
feedback
Top