2019 年 13 巻 p. 75-81
霞ケ浦の伝統食材「ごた煮干し」に含まれる魚類・エビ類の種組成について,2018 年8–9 月に製造業者11 店舗で購入したサンプルを用いて調べたところ,計6 科10 種51,231 個体が出現した. 最も個体数が多かったのはテナガエビで全個体数の 43 .4 % を占め,次いで,ヌマチチブ(29.6%),シ ラウオ(25.3%),ワカサギ(0.8%),アシシロハゼ(0.7%)の順であった.ごた煮干しの種組成の類似性から,各サンプルは2 つの店舗グループに分けられたものの,グループ間での種組成の違いは店舗の位置や購入日のデータとは関連付けられなかった.