会計プログレス
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収益認識モデルに関する研究
IASB・FASB収益認識プロジェクト『2011年公開草案』を中心として
姚 小佳
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2012 年 2012 巻 13 号 p. 59-72

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抄録
 本稿は,国際会計基準審議会と米国財務会計基準審議会が収益認識プロジェクトにおいて提案している収益認識基準を検討し,新たな収益認識基準が現行の収益認識に関する問題を解決することができるかどうかについて分析したものである。提案された収益の認識原則は資産・負債の変動に焦点を合わせる収益の定義と整合しているが,提案された測定アプローチである顧客対価モデルの本質は収益費用アプローチであるため,収益の認識原則と測定アプローチとの間の矛盾を引き起こしていると考えられる。
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© 2012 日本会計研究学会
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