応用経済学研究
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越境汚染,戦略的環境政策とロビイングについて
前鶴 政和
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2015 年 8 巻 p. 12-28

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抄録
本稿では,第1 国と第2 国の2 国が存在し,第1 国にのみ環境保護主義者が存在するものとする.各国の環境保護団体が個別に,または国際環境保護団体が各国の政府に献金を行うものと想定し,各国の政府の環境政策の決定に影響を与えるものとする.各国の環境保護団体の規模の拡大が各国の排出税率や排出量にどのような影響を与えるかを分析する.国際環境保護団体のロビー活動を考えた場合,地球温暖化問題などの越境汚染の問題を考えると,外国の社会厚生に対する政治的なウェイトが低い場合(政治が腐敗している場合),外国の排出税率が引き上げられる.したがって,自国の政治家よりも外国の政治家にロビー活動を行う方がより有効であり,またそれによって外国の社会厚生は改善するということを明らかにした.
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© 2015 日本応用経済学会
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