日本救急医学会関東地方会雑誌
Online ISSN : 2434-2580
Print ISSN : 0287-301X
原著論文
CT一体型初療室の運用前後での診療に要する時間の検討
―外傷症例を中心に検討した―
前谷 和秀柚木 良介則尾 弘文
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2019 年 39 巻 3 号 p. 401-404

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抄録

当施設では, これまでバイタルサインの安定化の後に, 救急患者をストレッチャーに乗せて4階にあるCT室までエレベーターで上がってから, 一般外来患者の合間にCT撮影を施行していた。しかし, 2014年秋より, 初療室内にCT室を配置し, 安全かつ早期にCT撮影を行えるようになった。そのため, CT一体型初療室運用前後で, どのような診療状態の変化を来すのかを明確化するために本研究を行った。対象は, 2014年4月1日から1年間において, 救急車で搬入された患者のうち, CT撮影を行った1,928名の患者を対象とした。主な評価項目は, 来院からCT撮影までの時間, 来院から診断確定までの時間とした。CT導入前後を比較し, 来院から撮影までの時間は5分短縮し, 診断確定までの時間は12分短縮していた。特に, 高エネルギー外傷症例において時間短縮を認めた。CT一体型初療室の導入にて, 安全かつ迅速に診断ができ, 早期治療が行えるようになったため, 導入前後のデータを提示し, その有用性について報告する。

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