日本救急医学会関東地方会雑誌
Online ISSN : 2434-2580
Print ISSN : 0287-301X
原著論文
当院における食塊による食道閉塞患者の後ろ向き検討
川上 直樹岩崎 任大谷 典生石松 伸一
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2019 年 39 巻 3 号 p. 398-400

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抄録

【背景】欧米では食塊による食道閉塞の発症に器質的疾患が関与する割合が60~80%とされている。【目的】食塊により食道閉塞している患者を後ろ向きに検討し器質的疾患の関与を明らかにする。【方法】10年間に上部消化管内視鏡 (以下, EGD) で食塊が食道を閉塞していることが確認された25例に対し患者背景, 原因疾患を後ろ向きに検討した。【結果】25例の内初回発症例は14例, 複数回発症例は11例であった。年齢, 性別, EGDにおける異常所見, 食道, 悪性腫瘍疾患既往の4項目において初回発症群, 複数回発症群に有意差を認めなかった。全体の60%に器質的疾患が関与しており, その中には医学的介入可能な疾患が存在していた。【考察】両群間で食道, 悪性腫瘍疾患既往に有意差はなく食塊により食道閉塞したことがあれば原因検索のためのEGDは施行すべきであると考える。また食塊により食道閉塞している患者背景に医学的介入可能な器質的疾患が潜在している事が改めて確認された。

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