生命倫理
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日本での末期医療のあり方
村上 徳和
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キーワード: 告知, 死生観, 末期医療, 模倣, 真実
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1992 年 2 巻 1 号 p. 70-74

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抄録
欧米では末期癌患者に対して、その病名・予後をはっきりと伝えて残された短い生活を有意義なものにしていこうという考え方がほぼ定着しつつある。しかし、日本では末期医療のあり方が問題になりながら、その現状はやはり患者に真実を伝えられないままに、治療が行なわれることが多い。このような現状の理由は、欧米と日本の死生観の違い等が挙げられるが、日本でホスピス等の末期医療を考えた場合に、ただ単に欧米諸国の模倣でなく、日本なりの末期医療のあり方があるのではないであろうか。その点について検討したい。
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1992 日本生命倫理学会
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