愛媛県立しげのぶ特別支援学校
2019 年 28 巻 1 号 p. 26-32
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本研究では,特別支援学校において「虫退治」の授業を行い,その効果を検討した。筆者が担当する授業の中で,中学生8名を対象に行った。その結果,生徒自身の主体性・自己肯定感・表現力が向上し,生徒たちは,各々の問題解決に主体的に取り組むようになった。また,生徒たちは「虫退治」に互いに協力し,教員は生徒の問題の捉え方を理解した。「虫退治」を用いて生徒の問題を外在化したことで,生徒間,教員と生徒の間において,誰も責めない建設的な対話が行われ,問題が解決した。