本研究では,キッズスキルを小学2年生に対してクラスワイドで用いた実践を報告し,その有用性について検討した。キッズスキルは解決志向アプローチを基にした主に児童を対象とするプログラムである。対象クラスの人数は12人であり,その全ての児童がキッズスキルにより自分の定めたスキルを身につけることができた。また,プログラム開始当初の児童各自の現状へのスケーリング値とスキルを身につけた後でのスケーリング値を比較すると,後者の方が有意に得点の上昇が見られた。これらから小学校でクラスワイドなキッズスキルを実施することの有用性が示唆された。