主催: 日本機械学会, 計測自動制御学会, システム制御情報学会, 化学工学会, 精密工学会, 日本航空宇宙学会
共催: 50の学会,協会などから協賛
異なる利害関係を持つステークホルダが多数存在するプロジェクトでは、 相互理解の不足やコミュニケーションの齟齬がプロジェクトの円滑な進 行を妨げる場合も少なくない。プロジェクトマネジメントにおける感性 コミュニケーションの重要性は認識されている。 本研究では、企画者と開発者が連携するプロジェクトを題材として、両 者がコミュニケーションの齟齬なくプロジェクトを推進するための要件 について考えた。具体的には、(1)企画書レビューの場と(2)プロジェク トマネージャの役割が良好なコミュニケーションの推進要因であると仮 定し、その効果を確かめる実験をおこなった。その結果、(1)はプロダ クトリスクの低減に、(2)はプロジェクトリスクの低減に有効であるこ とが見出された。また、企画者の提案したコンセプトを開発者が具体化 する過程で使用される語彙を分析し、語彙内容からプロジェクトにおけ る感性コミュニケーションの状態を評価できる可能性を示した。