抄録
現在,フィードバック制御系は時間的・空間的に離散値化された信号で
なされる.しかし,その理論的な取扱いは時間的な離散値化(サンプル値)に
関してのものが多く,空間的な離散値化については,それが強い非線形特性となるため,ほとんど解明されていない.
この論文は,時間的・空間的に離散値化されたコントローラの入出力信号を
格子上において捉え,連続プラントのそのような離散値化 PID 制御による
ロバスト安定化を試みる.とくに,ディジタルコントローラはパケット通信などにおける伝送遅れが考えられるため,その遅れに対する制御系のロバスト性を数値例で検証する.