日本クリティカルケア看護学会誌
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研究報告
集中治療領域における気管挿管患者への口腔ケアに関する看護師の認識と実際
田戸 朝美立野 淳子山勢 博彰
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2015 年 11 巻 3 号 p. 25-33

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抄録

 本研究は,集中治療領域における気管挿管患者への口腔ケアに関する看護師の認識と実際を明らかにすることを目的におこなった.研究デザインは実態調査研究で,全国のICU378 施設から各施設4名の看護師を対象に質問紙調査を実施した.その結果,689 名から回答を得た(有効回答率42.9%).口腔ケアに関する看護師の認識について,意義は「VAP の予防」が98%,自信のある技術は「口腔内吸引の技術」が85%で最も多かった.実施職種は看護師が100%で,1勤務に1回の実施が43.2%で最も多かった.方法は,歯ブラシの使用が97%,洗浄法が78%であり,洗浄水の種類は水道水が70%で最も多かった.保湿剤の使用は85%であった.体位は,側臥位が72%で最も多かった.気道管理物品として,「カフ圧計」の使用が99%であった.

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© 2015 日本クリティカルケア看護学会
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