日本クリティカルケア看護学会誌
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研究報告
集中治療室に入室した心臓血管外科患者の支えとなった体験
手島 正美
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2017 年 13 巻 3 号 p. 103-111

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抄録
 本研究は,循環器疾患患者に焦点をあて,集中治療室に入室した患者の支えとなった体験を明らかにすることを目的に,5名を対象にした半構成的インタビューにより質的記述的研究を行った.本研究は,医療者との関わりからリラックスや安心が得られた〈医療者の対応が支えとなる〉,〈身近な人,会社,家族が支えとなる〉,医療者の話声や,やり取りから,集中治療室の「和やか」で「穏やか」な雰囲気を感じ取り安心を得ていた〈集中治療室の環境が支えとなる〉,患者が自分の身に起きていること,自分なりの感覚や周囲の反応で回復を実感し〈自分自身で回復を感じることが支えとなる〉の4つのコアテーマと12のテーマが導かれた.
 患者は,自身の体内で何が起きているのか,自分の体と照らし合わせて考えることで,回復しているという確信となり,患者自身の支えとなっていく.看護師には,患者が回復過程の中で起きる事を意味付けできるような支援が求められる.
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© 2017 日本クリティカルケア看護学会
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