日本クリティカルケア看護学会誌
Online ISSN : 2187-400X
Print ISSN : 1880-8913
ISSN-L : 1880-8913
研究報告
心臓の緊急手術を受けた患者の回復意欲の構造
小林 礼実
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 13 巻 3 号 p. 113-122

詳細
抄録
 本研究は,心臓の緊急手術を受けた患者の回復意欲の構造を明らかにし,回復意欲を支える看護援助の示唆を得ることを目的とした.心臓の緊急手術を受けた患者10名を対象に半構成的面接を行った.得られたデータはグラウンデッド・セオリー・アプローチを参考に分析した.その結果,心臓の緊急手術を受けた患者の回復意欲とは,《良くなることを期待してできることから挑戦する》,〈予期せぬ緊迫した事態に身をおく〉,〈判断指標をもとに自分の体調を把握する〉,〈健康への願望と不安が混在する中で命を守る生活を志す〉,〈逃れられない現状に苦悩する〉,〈命がつながること・回復を実感する〉,〈家族や友人・職場からのサポートを拠り所にする〉,および〈医療者から提供される適切な治療・親身な態度を励みにつなげる〉8つカテゴリーから構成されていた.回復意欲を支える看護援助は,回復の実感および安心感が得られるような教育的かつ情緒的な支援が重要であることが示唆された.
著者関連情報
© 2017 日本クリティカルケア看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top