2020 年 16 巻 p. 104-113
クリティカルケア看護専門看護師の直接ケアコンピテンシーを文献およびフォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)を用いて明らかにした.結果,直接ケアコンピテンシーは,看護過程の展開に関するコンピテンシー群に【回復の可能性を見通した包括的なアセスメント】【批判的思考による問題の特定と優先順位づけ】【多角的視点による目標の設定】【分析的な思考と判断による最適なケア計画の立案】などを含む8カテゴリ,役割を遂行するコンピテンシー群に【さまざまな倫理的問題に対処するための調整】【最適なケア提供に向けた人的・物的環境の調整】【患者の転帰を最適化する教育的支援】【研究成果の吟味と活用】を含む5カテゴリ,実践を促進するコンピテンシー群は【多職種連携を促進するリーダーシップ】【相互理解・相互関係を深化させるコミュニケーション】【研鑽による専門的実践の維持・向上】の3カテゴリが生成された.