2021 年 17 巻 p. 98-109
[目的]本研究の目的は,クリティカルケア領域における急性重症患者の家族成員のレジリエンスの概念を明らかにすることである.
[方法]Rodgersの概念分析アプローチを用いて,34文献を分析した.
[結果]5つの属性【突然の困難に対処する力】【現実に立ち向かう力】【ピンチをポジティブに受け止める力】【自分をいたわる力】【援助を引き寄せる力】と,5つの先行要件,4つの帰結【患者の回復をよりどころとした役割遂行】【社会生活の調整】【家族の健康の維持・向上】【トラウマ体験を乗り越えて得られる心理的成長】が抽出された.
[結論]クリティカルケア領域における重症患者の家族成員のレジリエンスは,属性にある5つの力を流動的に変化させることで,家族成員としての役割と社会生活を両立し,成長に向かうことが明らかになった.今後はこれらを参考に概念の枠組みに基づく介入方法の開発の必要性が示唆された.