2024 年 20 巻 p. 40-50
研究目的は,集中治療室から一般病棟へ転出する,クリティカル期からポストクリティカル期へ移行する救急搬送された患者の家族への支援において,看護師が抱く困難感を明らかにすることである.救急搬送された患者が入室する集中治療室の臨床経験3年以上の看護師7名に半構成的面接を行った.その結果,クリティカル期からポストクリティカル期へ移行する救急搬送された患者の家族と関わる看護師の抱く困難感は【家族によって異なる反応を目の当たりにし,戸惑う】【家族と医療者で今後の治療や療養生活への認識が異なる状況に困る】などの7カテゴリーに分類され,家族の反応や患者の療養場所の変更,人員配置や教育上の課題から困難感が明らかになった.このような困難感に対し,看護師が家族に共感的態度での関わりを継続し,移行を迎える患者の家族への支援を検討する機会を増やすことが必要である.看護師の困難感を軽減することで,家族が生活の再構築に取り組む一助になると考える.