日本クリティカルケア看護学会誌
Online ISSN : 2187-400X
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原著
PCA(patient-controlled analgesia)による術後疼痛管理を受けている患者の体験
奥田 淳江川 幸二吉永 喜久恵
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キーワード: 術後疼痛, PCA, 患者の体験
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2008 年 4 巻 2 号 p. 27-36

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抄録
 本研究は,PCA による術後疼痛管理を受けている患者の体験を明らかにすることを目的とした.術後疼痛管理に PCA を施行され,PCA ボタンを自ら押した経験のある患者 30 名を対象に半構造化面接を実施し内容分析を行った.
分析の結果,PCA がメリットであった体験として,主に鎮痛効果があったこと,医療者への気遣いがいらないこと,他の鎮痛法より早く痛みに対処できることがあげられた.デメリットであった体験として,主に鎮痛薬を懸念し PCA の使用を控えたこと,痛み・鎮痛薬・副作用をすべて自己管理しなければいけないと認識していたことがあげられた.PCA のオリエンテーションに関連した体験として,術前には多くの説明があることや,手術に対する恐怖心から術前説明を受け止められないことがあげられた.
本邦においては有効な PCA オリエンテーションについていまだ明らかになっていないため,説明の内容・時期・方法のさらなる検討が必要である.
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© 2008 日本クリティカルケア看護学会
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