日本クリティカルケア看護学会誌
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研究報告
クリティカル・急性期ケア看護師が認識する患者抑制の実際と抑制への思い
―質問紙による研修会参加者への日米調査の比較から―
井上 智子矢富 有見子佐々木 吉子川本 祐子
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2008 年 4 巻 2 号 p. 45-51

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抄録
我が国の急性期・クリティカルケア看護師の患者抑制に対する認識や抑制の実際について,全国規模の研修会参加者 231 名を対象に調査した.調査用具は,Scherer らが作成したものを,研究者らが翻訳,back translation したもので,「抑制患者への看護の実際」14 項目と,「抑制に対する看護師の認識・思い」11 項目からなる.回答者 149 名(回収率 64.5%)の分析結果より,抑制された患者へのきめ細かなケアの必要性は認識されており,抑制の原因は人手不足であることへの同意は少なかった.研究結果の日米の比較では,本邦対象者の結果のグラフは,米国での結果と比較的類似したパターンを描いてはいたが,抑制患者の家族の面会時には気まずい思いがする,への同意は日本のほうが高かった.クリティカルケアの場での抑制減少のためには,さらなる代替手段の開発推進や抑制解除基準設定の必要性などが示唆された.
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© 2008 日本クリティカルケア看護学会
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