抄録
本研究は,在院日数短縮に伴う消化器外科系病棟における周手術期看護の現状と課題を明らかにすることを目的とし,全国の消化器外科系病棟の病棟看護管理者に自作自記式質問紙調査を実施した.その結果 282 施設から回答が得られ(有効回答率 37.9%),平均在院日数は 16.16±4.30 で,3 年前の 19.44 日よりも有意に短縮していた.在院日数が短縮したことでの周手術期看護への影響への認識は,患者の自立にとってよい,経済効果がある,自宅のほうが患者の療養環境としてよいという肯定的認識が示された.その一方,忙しくなった,家族の不安が残ると 8 割以上の病棟看護管理者で,また半数以上で患者の不安や術後のセルフケア不足があるとされ,特に高齢者支援の困難さが認識されていた.今後の課題として,患者の回復やセルフケア支援のための効果的な介入や,家族を含めた心理的支援および特に外来部門を含めた院内・地域における多職種との協働を含めた退院調整としての連携を検討する必要性が示唆された.