日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
スプリント療法により咬合再構成を行った症例
——顆頭安定位を求めて——
松本 晃治
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2014 年 34 巻 1-2 号 p. 15-23

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抄録
二態咬合を有する中等度歯周炎患者にスプリントにより顎位を決定し咬合再構成を行ったケースを提示して,術前の診査・診断の重要性と咬合の安定を図るための方法について考察する.【症例概要】患者は初診時60 歳の女性で歯周組織検査ではプロービングポケットデプス(PPD)が6mm を超える部位が認められ,咬合検査では習慣性の閉口位では,臼歯においては咬合接触関係が認められない部位が存在し,側方運動時に左右の第二大臼歯に咬頭干渉しているのが認められ,左右ともグループファンクションであった.筋の緊張を解除した状態で閉口させると 7 7 で早期接触を生じ,咬頭嵌合位は大きなズレを認めた.【治療経過】スタビリゼーションスプリントの24 時 間の使用を指示し,3 ~4 週ごとに下顎位の確認とスプリントの調整を行った.その後,プロビジョナルレストレーションを装着したが,プロビジョナルレストレーションの破損や仮着セメントのウォッシュアウト,顎関節症状などは認められなかった.スタビリゼーションスプリントによる顎位の決定は,口腔内に不可逆的な変化を与える前に正確な診断が行えるほか, 患者固有の安定した顆頭位を具現化できる利点があり,その後の補綴操作が容易に行え,術後の顎位の安定も得やすいことが確認できた.【顎咬合誌 34(1・2):15-23,2014
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© 2014 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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