日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
下顎位が不安定な患者に対し上顎臼歯部にフラットテーブルを使用した有床義歯補綴治療
石黒 雄人
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2014 年 34 巻 1-2 号 p. 24-29

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抄録
臼歯部の咬合支持を失った症例では,歯の喪失に伴う歯根膜からの感覚入力の減少や咬合高径の低下,下顎位の偏位等の問題が起こりやすい.そのため,欠損補綴治療を行ううえでマウスボリュームの回復,下顎位の修正,口腔周囲筋の活性化など機能と形態の調和を図ることが重要になる.今回,上記に示した症状をもつ少数歯残存患者に対して機能的咀嚼系(感覚入力系‐中枢処理系‐運動出力系‐抹消効果器系)を再構築するために,上下顎に治療用義歯を装着しリハビリ・トレーニングを行った.治療開始から6 カ月後,下顎位が安定し患者の主訴である咀嚼障害が改善したため,上下顎に最終義歯を装着した.治療用義歯によるリハビリ・トレーニングにより下顎位が安定したのもと考えられた.【顎咬合誌 34(1・2):24-29,2014
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© 2014 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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