日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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原著
口蓋の容積と舌圧の関係
山川 祐喜子, 中村 典正, 松山 雄喜
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2016 年 36 巻 1-2 号 p. 25-

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抄録

これまで我々は人工歯排列の違いが義歯の口蓋容積に及ぼす影響について検討し,排列によって口蓋の容積が容易に変化することを確認した.このように義歯により舌房が狭くなると,義歯装着が舌機能に変化を及ぼす可能性が考えられる.一方,舌機能の評価方法の一つとして舌圧の測定がある.バルーン式舌圧測定器は簡単で安定した計測値が得られるが,義歯装着との関連を検討した研究はない.本研究はこのような背景で,義歯装着により変化する口蓋容積と舌圧の関係を明らかにすることを目的に検討した.その結果,男性に比べ女性は有意に低い値を示した(この結果から以降の検討は男性のみとした).まず,口蓋の形態は舌圧の大きさに影響しない結果を得た.また,口蓋床装着時は,3 種類の口蓋床で異物感は有意に相違した.一方,口蓋床装着時の舌圧は厚さ1.5mm の場合,各口蓋床で有意な変化は認められず,厚さ3.0mm の場合,各口蓋床で舌圧が有意に相違した.一連の実験結果から,義歯装着による口蓋容積の変化が,最大舌圧に影響が現れることが明らかとなった.一時的であれ,口蓋容積の減少が舌圧を減少させることを考えると,口蓋容積の減少率をできるだけ低くする必要がある.【顎咬合誌 36 (1・2):25-32,2016】

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© 2016 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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