日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
全顎補綴における咬合平面の決定法
—咬合平面板の試作と応用—
尾留川 泰志
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2017 年 37 巻 1-2 号 p. 66-

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抄録

咬合の再構成において,咬合平面の決定は最も重要な作業の一つである.咬合平面の傾斜は顆路,アンテリアガイダンスと関連して下顎運動時の臼歯部に影響を及ぼす.また,咬合平面の傾斜は審美的にスマイルラインに影響を与える.咬合平面の決定法には,無歯顎では解剖学的特徴を基に蝋堤上に咬合平面を設定する方法が一般的である.有歯顎においてはBroadrick 咬合平面分析法を用いて決定する方法がある.今回紹介する方法は,試作の Occlusal Plane Analyzer(以下OPA)を用いて下顎の咬合平面を決定する方法である.この方法はフェイスボウトランスファー した咬合器上で,基準平面に対して正確にかつ簡便に咬合平面の設定が可能である.またその位置を記録することもできる.なおこのOPA は平面板が5 軸で可動するので,ほとんどの歯列模型において,基準平面に対する診査が可能である.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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