日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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特別寄稿
咬合紙印記法による咬合接触の長期的観察
福島 俊士
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2017 年 37 巻 3 号 p. 169-177

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抄録

一般臨床で使用される厚さ約30 μm の咬合紙は,①咬合紙の色素を歯や補綴装置の咬合接触部に付着させる(印記法),②一度だけ咬合させて咬合紙にできる抜けを観察する(透かし見法),③咬合紙を咬ませた状態で引き抜けるかどうか試す(引き抜き法)などの使い方で,クラウン装着時の咬合の高さを10 μm 以下の精度で調整することができる.しかし,患者の咬合接触の記録法としては,②の可能性が追究されているが,①は術式的に不確かとの理由で十分に利用されるに至っていない.本稿では①の記録を長期的に採得することによって,その有用性を検討 した.【顎咬合誌 37(3):169-177,2017

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© 2017 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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