日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
外傷因子に重きをおいた限局的な 歯周組織の初期病変の治療
高木 小百合
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2020 年 40 巻 1-2 号 p. 65-70

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抄録

歯周病の治療と予防では,歯科医師と歯科衛生士の共通の見解による互いに連携した的確な処置が,病状の進行の抑制と改善に影響する.そして歯周病の発症と進行は,的確な診査に基づく診断を行うことによって,できる限り早期に対処をすることが望ましい.歯周病は多因子性疾患であるが,その治療においては,細菌因子に重点をおき,プラークのコントロールが優先的に行われている.しかし限局的な歯周組織の異常がみられる場合,筆者の臨床実感では,外傷因子が局所性修飾因子として大きく影響していると考えられるものも少なくない.そのため事例によっては積極的な外傷因子の除去を優先的に行う必要性があると考える.この積極的な介入処置によって,限局的な歯周組織の初期病変は,早期に改善されることが期待できる.ここでは限局的な歯周組織の異常を認めたことから外傷因子(外傷性咬合)が主因であると判断し,歯科医師と連携し,外傷因子の除去を優先的に行い,病状の悪化を抑制し,良好な結果を得られた2 症例について報告する.【顎咬合誌 40(1・2):65-70,2020

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© 2020 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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