日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
いろいろな開口障害
宮本 郁也小川 淳大橋 祐生川井 忠山谷 元気古城 慎太郎角田 直子小野寺 慧山田 浩之
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2020 年 40 巻 3 号 p. 174-

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抄録

歯科診療において,しばしば開口障害を呈する患者に遭遇する.開口障害は,歯科治療に支障をきたすだけでなく,生命予後にかかわるような緊急を要する症状の場合もあり,注意が必要である.開口障害は,原因により炎症性,腫瘍性,関節性,外傷性,筋性,瘢痕性,神経性に分類される.炎症性の開口障害が最も多く,顎関節症がそれに続く.それら以外にもさまざまな原因の開口障害があるため,的確に原因を診断し,治療していくことが必要とされる.診断と治療を施行したにもかかわらず思うような治療結果が得られない場合は,異なる疾患の可能性を含め再度診断をやり直し,検証する作業を繰り返す必要がある.【顎咬合誌 40(3):174-180,2020

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© 2020 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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